2011年5月11日水曜日

ヘンリー・ダーガー展



ヘンリー・ダーガー展を原宿のラフォーレミュージアムに
観に行きました。
近年大変人気のダーガーなので会場はかなりの人だかり!

彼の制作手法はは雑誌のトレースから始まったものだけに
コミック的要素もあり、
閉ざされた世界での空想における
フォルムの造形はサイケデリックでもあり
絵の正規の教育を受けていない作家独特のユルさ、
なども現代の若者に受けている要因でしょう。

またその壮大な物語は
カタストロフィーを含んだ長編コミックを
興奮してイッキ読みする感覚にも近い気がします。

しかし何より多くの人々の心を打つのは
「誰に見せる訳でもなく
これを仕事にしようとするでもなく
ひたすら此の世に対する思いを
物語に託し描き続けたピュアな魂」だと言えます。

前回の記事、写楽でも
「メディアにおいて仕事をする
イラストレーターのあり方とは?」という
大きな問題を感じましたが
ダーガー展では、別の観点からこれを
またもや深く感じましたね〜。

溢れんばかりの表現したい気持ちに
突き動かされ描かれた夥しい作品群。
生前は誰もその存在を知られず
死後何十年も経て
多くの人の感動を呼ぶ・・・。

やはり何より創り出すことの基本は
純粋な心になるのかな・・・?

ヘンリー・ダーガー展は15迄!
詳しくはこちら

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